練習でこんなものが役立ちました!【経験談】吹奏楽部でのマストアイテム

楽器屋店員が振り返って思う「活躍したもの・あったら良かったもの」
スタッフごとの体験談をお届けします!
学校によって備品で用意されているものもあれば、個人で用意するものもあります。
学校により異なりますが、スタッフの経験に基づくお勧め商品とその理由を公開します。ぜひブックマークをしてお役立て下さい。

目次

【共通編】活躍したもの・あると便利なもの

チューナーメトロノーム&クリップマイク (打楽器はクリップマイク不要)


楽器の音をまっすぐ伸ばす練習や、合奏で音が綺麗に聞こえるようにするために、音程がちゃんと合っているか目で見て確認するために必要不可欠なものです。
クリップマイクは、周りで練習している人の音がチューナーに入らないようにしてくれるアイテムです。
※打楽器はティンパニやハープなどで音程の確認が必要となる場合があります。

教則本

学校の備品を使用することがほとんどですが、備品のため書き込みはNGな場合が結構あります。
練習するにあたって、音名の読み方や運指、先輩や先生から教わったことを直接書き込めたほうが上達も早いので、自分用の教則本を持っておくとよいです。

学校で使用している教則本と同じものを買うのが無難ですが、ここでは中高生の基礎練習でよく使用されている楽譜について紹介します。

定番の教則本 3選

ブレスビルダー

腹式呼吸の練習器具です。
「息」という目に見えないものを可視化し、正しい呼吸ができているかを確認出来るアイテムです。
筒の中にピンポン玉が入っており、正しい腹式呼吸で「吸う」「吐く」出来ていれば、中に入っているピンポン玉が筒の天井から落ちることなく維持されます。

作りは非常にシンプルなので簡単に出来ると思われがちですが、正しく腹式呼吸が出来ていないと、「吸う」もしくは「吐く」に切り替えるタイミングで、あっという間にピンポン玉は底に落ちます。
実際、吹奏楽器未経験のスタッフに試して貰ったところ、ピンポン玉を維持することができませんでした。

★息は「吸うことが得意な人」と「吐くことが得意な人」に分かれる
普通に生活していると、まず知りえないことだと思います。
ブレスビルダーを使うことで、自分の得意・不得意を目で見て確認することが出来ます。
どちらが苦手なのかが分かれば、あとは苦手な呼吸の時に意識することが出来るようになりますよね。

吹奏楽器において「息」というものは「音の命」です。
早い段階から正しい呼吸法を身に付けることで、楽器の上達&良い音にも繋がっていきますよ♪

振り子のメトロノーム

チューナーメトロノームがあるのに必要なの?と思われますよね。
チューナーメトロノームの音は、楽器に対して音が小さすぎて聞こえなくなってしまうことがあります。
特に、1部屋で複数人練習するとなると、ほぼ聞こえなくなります。

振り子のメトロノームは「カチッ」という拍の音が大きいことと、振り子のタイミングが目で見えるので、目と耳で拍を掴むことが出来るのです。
吹奏楽は指揮者の指揮を見て演奏をするので、合奏の練習にもなります。
※実際大学でのレッスンでも振り子のメトロノームを使用していました。

★じゃあ、チューナーメトロノームじゃなくてチューナーでも良いのでは?
→テンポに合わせて様々な拍を打ってくれる機能が搭載されています。
振り子のメトロームのみだと再現しにくい拍も、チューナーメトロノームなら簡単に再現が出来ます。
これは、これから楽譜を読む練習をする初心者の方にとってはかなり役に立つ機能であり、何年も楽器を演奏している方の確認用としても使われています。

譜面台

楽譜を見ながら練習をするときには、必ず譜面台が必要になります。
学校備品として用意されていることが多いですが、もしご自宅でも練習される場合には譜面台をご用意ください。
立って演奏するときにはもちろん、座って演奏する場合でも机の上に置いた譜面を見ながらの練習は姿勢が悪くなってしまいます。正しい姿勢で練習をするためにも譜面台は必需品です。

バンドファイル

楽譜を入れるファイルは学校指定の場合もありますが、もしご自分で用意される場合にはバンドファイルがおすすめです。
通常のクリアファイルのように譜面を入れるのはもちろん、練習時にはファイルから取り出して上下の帯ファイルの部分に楽譜を差し込むことにより、照明に反射することなく譜面が見やすくなります。また、練習中のメモなどをすぐに楽譜に書き込むことが可能になります。

【木管楽器編】活躍したもの・あると便利なもの

リード (クラリネット・サックス)

クラリネット、サックスなどの木管楽器の必需品です。消耗品のため定期的に交換が必要です。
リード一つで吹き心地は全く違いますので、是非自分に合うリードを探してみてください。学校によっては用意されてることもありますが、自分専用で用意できると安心です。

サムポート (フルート)

フルートを安定して持つための、演奏姿勢をサポートしてくれる便利グッズです。
まだ楽器に慣れていない初心者のうちに、正しい演奏姿勢を身に着けておくと上達も早くなります。

サムレストクッション (クラリネット)

クラリネットの右手親指の部分(サムレスト)に付けるゴム製のクッションです。
学校備品として楽器についていることもあります。
無くても演奏はできますが、長時間練習をしていると右手の親指が悲鳴を上げてしまいます。
特に慣れていない初心者の場合は楽器を構えるだけでも大変ですのであると便利なグッズです。たぶん、クラリネット奏者は意外とみんな使っています。

ストラップ(サックス、バスクラリネットなど)

サックスやバスクラリネットなど少し大きめの木管楽器を演奏するときに必要な、首から下げる楽器用ストラップです。学校備品として用意されていることがほとんどですが、ストラップにも実は色々な種類があります。
重たい楽器を持っての長時間の練習は体にも負荷がかかりますので、余裕があれば自分の体に合うストラップを用意されると良いでしょう。

【金管楽器編】活躍したもの・あると便利なもの

ホルンプロテクター or ホルンストラップ (ホルン)

私、一通り金管楽器を吹いてきましたが、持っていて一番キツかったのはホルンでした。
何がキツかったかというと、”左手の小指が引きちぎれそう”になるんです。

ホルンは右手をベルの中に入れていますが、右手は楽器の重みを支える部分ではないのです。
“左手の小指”でホルンの大半の重みを支えているのです。
トランペットの次ぐらいの大きさだから、と見くびってはいけません・・・
あんなコロンとしたフォルムなのに、ホルンって大体2~3kgぐらいあるのです・・・

一度は経験したことはあるのではないでしょうか。
お母さんの買い物を手伝ったりした際に1Lのペットボトルをビニール袋に入れて運んだことが・・・

あのビニール袋に1Lペットボトル×2を入れて小指で持つ・・・と考えると
“左手の小指が引きちぎれそう”って思いますよね、そうなんです、本当にきついんです。。。

初めてホルンを触る方や、あまり筋力の無いお子様などは、小指への負荷がきっかけで腱鞘炎になってしまったり、小指が変形してしまう子もいます

そういった小指への負荷を軽減するアイテムがホルンプロテクター、もしくはホルンストラップです。
このどちらかを使うことで、小指へかかる負荷を手の甲に分散することが出来ます。

ホルンプロテクターは楽器にしっかり巻き付けて使うので、ホルンを握る部分の保護をしながら使えます。
使用できる機種が限られているので、学校の機種をよくよく確認する必要があります。

ホルンストラップは大半のホルンに使用することができます。
ホルンプロテクターよりは楽器に密着する部分が少ないので、保護力は低めです。

マウスピース (トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバ)

学校の備品についていることが多いですが、シャンク(マウスピースの一番後ろの部分)が歪んでいたり、リム(唇が当たるところ)が傷ついたり欠けていたりすることがあります。

シャンクの歪みは楽器本体を傷つけてしまったり、リムの傷や欠けは、演奏者の唇を傷つけてしまう可能性があります。
また、誰かが使っていたマウスピースよりも、自分専用のマウスピースを持っていたほうが上達が早くなります。

言い換えますと、マウスピースというものは靴と同じようなものだと私は思います。
履けば履くほど(吹けば吹くほど)その人の足の形(吹き方)に合ってくるものなのです。

例えば、友達が自分と同じメーカーで同じサイズの靴を持っていても、友達の靴を履いたら違和感があるのと同じ感じです。

自分のマウスピースを持っておくことで、マウスピースも自分にあったものになっていきます。
自分に合っている靴の方が早く走れるように、自分のマウスピースを持っていたほうが上達が早くなります。

初めのマウスピースには、価格&品質的にヤマハがおすすめです。
他メーカーのマウスピースは、マウスピースを削り出す機械の消耗等により、バラつきが生まれやすくなっているものがありますが、ヤマハのマウスピースは独自の技術により、品質のバラつきが非常に少ないです。

また、価格もお財布に優しいのが特徴です。
例えば、トランペットのマウスピースをヤマハ以外で買おうと思うと、大体12,000円(2024年時点)くらいからになりますが、ヤマハのマウスピースは6300円(2024年時点)くらいで約半額くらいの価格で買うことが出来ます

トランペット

ホルン

トロンボーン、ユーフォニアム

【打楽器編 / 自宅練習】活躍したもの・あると便利なもの

自宅でリズム練習に役立つ商品

練習に最適な当店オリジナルセットです。
こちらのトレーニングパッドは本物のマーチングドラムのヘッドや通常のドラムセット、お子様用のマーチングドラムのヘッドの間くらいの硬さで、跳ね返り(反発)が小さく、ダウン・タップ・アップ・ストローク各種などスティックコントロールの練習に最適です!

【電子ドラム練習】振動・騒音が気になる方に

電子ドラムは自宅練習におすすめですが、特にペダルを踏んだ時に下の階まで音が響いてしまいます。そこで振動の抑制に役立つ商品をご紹介します。

1.まずは少しでも振動を抑制したい場合

2.ペダルの振動音やバスドラムパッドの打音などが気になる場合

まずはマットの導入検討がお勧めです。
防振効果の高さは「マット → ノイズ・イーター → ペダル2種」の順番です。併用される事でより高い防振効果が得られます。

以上の対策でかなり振動などを抑制出来るので夜間の練習も可能になります。

質問コーナー

A.スタッフU:私の学校は毎日朝練がある学校だったので、朝に基礎練習をして、放課後に個人練習やパート練、合奏などをしていました。

  スタッフM:通常は朝練はなく、コンクール前などに限り希望者のみ朝練が可能でした。通常時は放課後に基礎練習→個人練習→パート練習をしており、定期的に合奏の日がありました。

Q.どのような活動をするのですか?

Q.自分の楽器が欲しいのですが、初心者の頃から買ったほうがよいですか?

楽器は、奏者の吹き方のクセがつきます。
よく私が使う例えですが、管楽器は靴のようなものです。

新品の革靴(ローファーなど)は、はじめ固くて履きづらいなと感じますよね。 ですが、気が付いたら革が柔らかくなり、歩くときの違和感や、脱ぎづらさ履きづらさも無くなっていますよね。

楽器自体、革のように柔らかいものではありませんが、楽器に奏者のクセがつくというのはこんな感じのイメージです。

音が上手く出せない、ちゃんと息が使えない初心者のうちから買うと、その悪いクセが楽器についてしまうので、 私はある程度の基礎技術が身に付いてから自分の楽器を持ったほうが、楽器自体を良いものに育てれると思います。

Q.音程がうまく取れません。どのようにして音程を身に付けましたか?

楽譜に書いてある音をピアノやキーボードで弾いて、ドレミを言いながら歌うのが一番効果的です。

本当は声に出すのが一番!なのですが、どうしても歌うのが苦手だな、ちょっと恥ずかしいな、という方は、弾いた音をよくよく聞いて、ピアノやキーボードが無くても楽譜に書いてある音が、頭の中できちんと流せるように覚えるということから始めてみて下さい。

英単語を覚える時に、スペルを書きながら声を出すと読み方や意味も覚えやすいのと似ていて、楽譜に書いてある音を運指やポジションだけで演奏するよりも、音のイメージや感覚を身に付けることで、音程が取りやすくなってきます。

私は、個人練ではピアノを弾きながら歌ったり、パート練などではパートのみんなと一緒に声を出して歌っていました。

☆移調楽器(記譜音と実音が異なる楽器)の音取りをする際は「ハーモニーディレクター」を使用することで、読み変えを行わなずに音取りをすることが出来ます。

Q.楽譜を読めるようになるには、どうしたらいいですか?

初心者からすると、楽譜を読むという作業のなかで、最も難しいと感じるのはリズムだと思います。
○分の○拍子、だったり、八分音符、四分休符など、楽譜にはいろんな音符が書いてあります。

全く楽譜を読んだことがない方は、音符の意味や仕組みは後々理解するとして、 まずは書いてあるリズムを覚えるということから始めてみましょう。

リズムは、階名を言いながら、手で叩いて練習する方法がおすすめです。
その後、メトロノームを付けて、カチッカチッに合わせながら、正しいタイミングを身に付けていってみましょう。

私も楽譜は全く読めなかったですが、先輩と一緒にメトロノームに合わせながら歌ったりして練習していました。
楽譜の仕組みについての理解は、リズムを覚えた後のほうが私はピンときたので、少しずつ先輩や先生に教わってみて下さい。

Q.楽器の取り扱いで気を付けることはありますか?

例えば、“ちょっと楽器を移動させたい”というときでも、その楽器の担当の人に声をかけて移動してもらっていました。

Q.【管楽器】上手く音が出せないです。どうすれば良いですか?

特に初めての場合にはその判断ができないと思いますので、正直に先輩へ相談をして、まずは先輩にその楽器を吹いてもらってください。先輩が吹いて鳴るようなら頑張って練習をしましょう。

先輩が吹いても鳴らないようなら楽器が壊れている可能性が高いですので、先生へ報告しましょう。

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