WMS40PROMINIシリーズは、だれでも簡単に使えるがコンセプトのエントリーワイヤレスマイクです。WMS40PROMINI2では、難しい周波数の設定を必要とせずに電源を入れてミキサーにレシーバーをつなぐだけで同時に2本のマイクを使用することができます。
この方式により、周波数設定の誤設定による混信や動作不調を気にすることなく、気軽にワイヤレスマイクを使用することができます。
初期設定を必要としないAKGワイヤレスマイクにも周波数は決められています。マイクの送信機・受信機にそれぞれ設定される数値は、受信機側で送信機(ワイヤレスマイク)の信号を捉えるために使用されます。送信機と受信機を同じ周波数に設定することで、送信された信号を受信できるようになります。
イメージとしては、FM局の番号がそのまま当てはまります。ラジオ局から離れた場所でも、周波数を合わせることで車のなかでもラジオが楽しめるようになっているんですね。
AKGのワイヤレスマイクが使用する周波数は800MHz帯です。この帯域にもほかの無線機器と干渉しないように法律で使用可能な周波数が定められています。800MHz帯は免許不要でどなたでもご利用いただける周波数帯です。
WMS40PROMINIでは、JP1:808.625MHz、JP2:809.125MHzの周波数が固定設定されています。
基本的に電波の強い方の音声を拾います。混合して出力されることはありません。
さらに、同じ周波数でマイクが運用されていると、多くの場合は干渉しあって音が途切れ途切れになったり、不快なノイズを発生してしまう場合があります。周波数の数値は800MHz帯の場合、最小でも0.250MHzの間隔をあける必要があります。
オフィスビルなどで同じ周波数のマイクを導入してしまった為に、上下階で対話ができるようになったしまった。という例もあります。不遇な例では、ずっとWMS40PROMINIを使っていたのに近頃、他店舗のマイクの音を拾うようになってしまった。ということもありました。
この場合は、近隣会場のマイクの周波数設定を変えて頂くか、使用時間をずらしてもらうようお願いするほか方法がありません。周波数の変更ができるワイヤレスシステムの場合は、干渉しない周波数に数値を変えることで、混信を回避することができますが、AKGのWMS40PROMINIはチップに周波数設定が記録されている為、周波数を変更することができません。知識がおありの方でも、チップの書き換えは電波法違反となる可能性があるため絶対に行わないでください。
電波の発信元がわからない場合や、発信元のワイヤレスマイクも同じ周波数固定型のワイヤレスマイクをご利用されている場合は、AKG WMS40PROMINIの使用を断念するほかありません。これは製品の不具合などではなく、製品の特性・仕様によるものです。
800MHz帯ワイヤレスマイクは、壁や天井などの遮蔽物も透過して電波を伝える為、パーティションを使うなどの物理的な回避方法はありません。
混信が発生し、発信元の調整ができない場合は、周波数設定が可能なワイヤレスシステムや遮蔽物を透過しない赤外線ワイヤレスへの買い替えをお勧め致します。
SHUREのBLXシリーズなどの一部機種には、自動で空いている周波数域をスキャンして最適な周波数にセットアップしてくれるモデルなどもあります。最適な周波数設定ができるか分からない、というご要望の方には自動スキャニング機能内蔵のワイヤレスシステムがお勧めです。(ただし、マイク1本あたり5万円とWMS40に比べ高価になります。)
2.4GHzデジタルワイヤレスという選択肢もありますが、これはこれでWifiやスマホといったデジタルデバイス、電子レンジなどとの干渉も懸念されます。
電波の混信によりAKGのWMS40PROMINIがご利用いただけなくなった、という方へ特別な下取りプランもございます。
SOUNDPUREワイヤレスマイクへ買い替え時、AKGのWMS40PROMINIの引き取りをご希望いただいた方には、SOUNDPUREワイヤレスマイク購入価格より下取り費用としてお値引き致します。本体に割れ・欠損が無ければ音が出なくても下取り致します。※AKG WMS40PROMINI/WMS40PROMINI2が対象です。
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