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ハイブリッド会議で声が聞こえにくいとのご相談が急増中
特に1会場に5人以上参加というシチュエーションになると、リモート先に声が届きにくくなる傾向があります。
対処方法は
とにかく話し手の近くにマイクを設置するという点です。
5名様以上となると、1個のマイクでは力不足です。
マイクは複数使用するかワイヤレスマイクを回してご利用頂くことをオススメいたします。
マイクの種類について
接続方法の種類としてワイヤードマイクとワイヤレスマイクの2種類があります。
それぞれメリットとデメリットをご紹介いたします。
ワイヤードマイク:有線接続により安定した音声入力が可能。電波干渉の心配もありません。デメリットはケーブルの引き回しが必要という点。
ワイヤレスマイク:ケーブルの引き回しが不要。(マイクと受信機の間)仮設の会議スペースにお勧め。デメリットは、周囲でワイヤレスマイクが使用されていると混信する可能性があるという点。
本特集ページでは「ワイヤレスマイク」の使用にフォーカスを当てて、具体的な接続例をご紹介致します。
ワイヤレスマイクをハイブリッド型WEB会議で使用する方法
既にワイヤレスマイクをご使用中で「ワイヤレスマイクを使っているのに、声が聞き取りにくい」という方も多いようです。本ページでは、ワイヤレスマイクの音声を明瞭に届ける方法をご紹介いたします。
結論から申しますと、ワイヤレス受信機をケーブルでオーディオインターフェイスに繋ぐことが重要です
重要なのは、受信機を有線で繋ぐということです。
ワイヤレスマイクの同時使用可能数に注意
マイクを複数本使用する場合は、ワイヤレスシステムの同時使用可能数を必ずご確認下さい。
多くのワイヤレスシステムは、同時6本までの使用に制限されています。
ワイヤレスマイク7本以上の同時使用となると、高性能なマイクが必要となり、単価が高くなります。
下記にて、具体的な機材の構成をご紹介致します。
ワイヤレスマイク1本の使用例
ワイヤレスマイク3本を同時使用する場合
ワイヤレスマイク8本を同時使用する場合
エコーキャンセラーを使用する場合
ワイヤレスマイク1本の使用例
お勧め配線例 ワイヤレス受信機→オーディオインターフェイス→PC
使用するワイヤレスマイクが1本だけなら上記のようにオーディオインターフェイスとワイヤレス受信機を直接接続し、使用できる場合がほとんどです。オーディオインターフェイスはダイレクトモニター機能付きの製品をお選び下さい。
スピーカーはポータブルPAシステムや設備音響システムをご利用下さい。音楽再生用のオーディオスピーカーやBluetoothスピーカー、TVスピーカーは音量が小さかったり、あるいは音が割れたり、音が遅れることがあります。
ワイヤレスマイク1本使用時の見積もり例
品名 |
価格(税別) |
ワイヤレスマイク1本 |
10,000円 |
ワイヤレス受信機 |
23,000円 |
オーディオインターフェイス |
15,000円 |
接続ケーブル |
1,000円 |
ポータブルPAシステム(室内30人/仮設) |
23,000円 |
合計 |
72,000円 |
※見積もり例は全て2022年7月時点での概算となります。
ワイヤレスマイク3本を同時使用する場合
マイクの本数が多ければ多いほど、"音響エコー"が発生しやすくなります。その為、発言しないときはマイクをミュートにして頂くことが好ましいです。
配線例:マイクのミュートが可能な場合
ミキサーは、複数のマイクの音声を集約するためと、音声ループを防ぐため音の振り分けを行うために使用します。
ワイヤレスマイク3本使用時の見積もり例
品名 |
価格(税別) |
ワイヤレスマイク 3本 |
30,000円 |
ワイヤレス受信機 2台 |
46,000円 |
ラックミキサー |
50,000円 |
オーディオインターフェイス |
15,000円 |
接続ケーブル3本 |
5,000円 |
ポータブルPAシステム(室内30人/仮設) |
23,000円 |
合計 |
169,000円 |
マイクのミュートはミキサー・マイク・会議ソフトいずれか1つで有効にできれば問題ありません。マイクによっては、マイク側にミュートスイッチが付いており、手元でミュートが可能な製品もあります。
マイクのミュートが難しい場合は、"音響エコー"を防ぐエコーキャンセラーを搭載したDSPプロセッサのご利用が望ましいです。会議向けDSPプロセッサの多くは、オーディオインターフェイス機能を内蔵しています。
ワイヤレスマイク8本を同時使用する場合
▲ワイヤレスマイク8本の接続イメージ
8CH同時使用可能とすると、高性能なワイヤレスシステムが必要となります。
品名 |
価格(税別) |
ワイヤレスマイク WM-1220 (@31,075) ×8 |
248,600円 |
ワイヤレス受信機(受信ユニット2個付き 2個増設可能) 2台 |
292,875円 |
ワイヤレス受信ユニット 4個 |
173,250円 |
ワイヤレスアンテナ混合分配器 |
63,525円 |
ワイヤレスアンテナ 2個 |
31,213円 |
オーディオインターフェイス |
15,000円 |
ポータブルPAシステム(室内30人/仮設) |
23,000円 |
合計 |
847,463円 |
TOAのワイヤレスシステムなら、免許不要の800MHz帯で最大30本まで同時使用が可能。
※周囲にワイヤレスマイクの無い良好な電波環境下において。オフィスビルや学校では同時使用が難しい場合があります。
エコーキャンセラーを使用する場合
マイクのミュートが出来ない場合や、指向性の広いマイク、例えばピンマイクやバウンダリーマイクを使用する場合は、エコーキャンセラーの使用をお勧め致します。
配線例:マイクのミュートができない場合はエコーキャンセラーがお勧め
品名 |
価格(税別) |
ワイヤレスマイク 3本 |
30,000円 |
ワイヤレス受信機 2台 |
46,000円 |
DSPプロセッサ |
200,000円 |
ポータブルPAシステム(室内30人/仮設) |
23,000円 |
接続ケーブル |
5,000円 |
合計 |
304,000円 |
※セッティング費別途
エコーキャンセラーについてもっと詳しく
エコーキャンセラーの機能は、簡単に言うとやまびこ防止の機能となります。
リアル会場でスピーカーの音を拾うと、やまびこのような現象が発生してしまいます。最近のWEB会議システムでは、ソフト側でエコーキャンセラーを内蔵していますが、特定の条件下では別途”エコーキャンセラー"が必須となります。
▲画像:やまびこが起きる理由
エコーキャンセラーが必要となる環境
・スピーカーの音をマイクが拾いやすい状況下でのご使用
具体的には、指向性の広いマイクを使用する、複数のマイクを常時ONにし使用する、スピーカーの音量が大きい場合 等です。
指向性の広いマイクとしては、卓上型のバウンダリーマイクやピンマイク、ラベリアマイク等があります。
逆にエコーキャンセラーが無くてもご利用頂ける条件としては、
・スピーカーの音をマイクでほとんど拾わない状況下でのご利用
具体的には、話すときだけマイクを入れて使用する(発言しない時はミュート)、指向性の狭いマイクを使用する、ラインアレイスピーカー等被りの少ないスピーカーで使用する場合
があります。
ON/OFFスイッチ付きのマイクで発言の時だけONにして頂ければ、エコーキャンセラーが無くてもやまびこは生じにくくなります。
お勧めしない使用方法とその理由
お勧めしない使用方法:ワイヤレスマイク→スピーカー→スピーカーフォンで集音
下記のようにスピーカーから出たワイヤレスマイクの音をスピーカーフォンで集音するという方式は様々な問題がありますので、お避け下さい。
避けるべき使用方法
理由:スピーカーから出た音は壁や天井、床に反射します。スピーカーの音をマイクで集音すると反射音も拾ってしまい聞き取り辛い音声となります。また、音声ループやハウリングが発生する可能性が非常に高いです。
既存のシステムを使うなら
ワイヤレスマイクの音声は有線で入力することをお勧めいたします。既存のシステムを使ってWEB会議をするなら、既存の設備を仕様変更しマイクの音だけを出力できるようにする必要があります。既存設備の仕様変更については、現物確認が必要となります。非常用放送が組み込まれている設備では必ず施工元業者へご依頼ください。
お勧めしない使用方法:一体型ワイヤレスマイク・スピーカーとの接続
パソコンの音声も一緒にスピーカーから出力する場合、音声ループが発生するため受信機内蔵ポータブルPAシステムはハイブリッド会議には向きません。※スピーカーを2台使用し、PCの音声は別のスピーカーから出力する場合はループが起きない為問題ありません。1台のスピーカーでPCの音声もワイヤレスマイクの音声も出力できる状態で、スピーカーの音声出力をパソコンに入力するとループ状態となります。
ワイヤレスマイクの選び方
ハイブリッド会議でのご利用にはミュートスイッチ付きのマイクをお勧め致します。
ワイヤレスマイクを選ぶ際、必ず日本の電波法に適合する製品をお選び下さい。通販サイトでは海外仕様のワイヤレスマイクが掲載されていることがあります。日本の電波法に適合しないワイヤレスマイクを使用すると電波法違反となる場合があります。
よくある質問
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