ライブで使える電子キーボード特集【選び方ガイド】

目次

カテゴライズの昔と今

従来、ライブ=シンセサイザーorステージピアノというイメージが強かったのですが、
昨今では、多彩な音色を搭載する”電子ピアノ”が登場したり、

シンセと同等の音源を搭載する”ポータブルキーボード”が登場したりする等、
最新のポータブルキーボード・電子ピアノが高機能・高音質化しているのが昨今の情勢です。

機種によってはポータブルキーボードをライブで使うのも全然アリです!

ライブにお勧めのキーボードとして、このような高音質なポータブルキーボードがあります。

Roland 高音質 電子キーボード GO KEYS 5 GT グラファイト ライブ等にも

販売価格79,860円

ポータブルキーボード、電子ピアノ、シンセサイザーの境界線が曖昧になりつつありますが、
唯一、明確な区分としては「シンセサイザーは音色作りが出来る」という点にあります。

福山楽器センター的 カテゴライズ表

商品群従来いま:2023年以降の傾向
電子ピアノ音色はピアノ音色とオルガンぐらい
本体は重たい・据え置き設置が基本
鍵盤は重たい
ストリングス音源やブラス音源を搭載するモデルも
軽く持ち運び易いモデルも
基本的には鍵盤は重ためだが、軽いモデルも
ポータブルキーボード音が悪い(いかにも電子的な音)シンセと同等の音源を搭載するモデルも
シンセサイザーオリジナルの音色を作るならシンセ
スピーカーは無い
今もオリジナルの音色を作るならシンセ
基本的にはスピーカーは無い

ポータブルキーボードや電子ピアノの特長

シンセサイザーに比べポータブルキーボード・電子ピアノは下記のような傾向があります。

  • 価格がリーズナブル
  • スピーカーが内蔵されている
  • 機能がシンプル
猶崎

シンセサイザーを買って音作りをしないという人もいます。
コスト的にはシンセサイザーよりもポータブルキーボードが安い傾向にあるので、音作りをしない、必要性が分からない、という方はポータブルキーボードでも良いかもしれません。

キータッチについて

電子キーボードには、生ピアノを再現した「ピアノタッチ」の鍵盤と軽いキータッチの「シンセタッチ」の鍵盤があります。

中には、生ピアノのような箱型の鍵盤で軽いタッチとなっている製品(Roland GO:PIANO88、CASIO CT-S1等)もございますので、タッチ感に拘る方は仕様欄を要チェック!

選ぶ時のポイント

ポータブルキーボードには、

ライブにも十分使える機種と、ライブを想定していない機種があります。

本特集ページでは、”ライブでポータブルキーボードを使う”をテーマに

場面別に注目ポイントをご紹介いたします。

CASE1:ライブハウスで使うなら

ライブハウスで使うなら、主に2つのポイントをチェックすることをお勧めします。

その理由をご紹介いたします。

出力端子

ライブハウスで使うなら音声出力端子に注目。
ミキサーやアンプに繋ぐなら ライン出力 が搭載されている機種が理想的。

ライン出力端子があれば、ほとんどの音響機器に繋ぐことができるので安心。

ライブを想定していない機種ではライン出力端子が付いていない傾向にあります。

ヘッドフォン出力とライン出力の違いについて

・LINE OUT(ライン出力) 音量:大 信号:モノラル×2 ※インピーダンスは割愛します。
・ヘッドフォン出力(PHONES) 音量:小 信号:ステレオ×1
表記の通り、ヘッドフォン出力はヘッドフォンの出力に最適な規格となっています。ミキサーやアンプは「ライン出力」での入力が基本となっている為、機器やケーブル組合わせによっては「ヘッドフォン出力」で繋ぐと音が出なかったり、音が小さかったりすることがあります。
問題無く使える場合もありますが、いざ本番でトラブルが生じるといけないので、ライブハウスで使うなら「ライン出力」付きのキーボードが安心です。

ライン出力の有無を調べてみました

ざっと調べた結果、同じシリーズでも上位機種のみ”ライン出力付き”とするメーカーが多いようです。

調査結果:

•Roland GO KEYS 3には無くてGO KEYS5にはある

•Roland FP-10には無くてFP-30X&FP-60Xにはある

•CASIO CT-X3000には無くてCT-X5000にはある

機種によってライン出力が無いこともありますので、製品の仕様欄をご確認下さい。

フェイバリット機能

様々な音色を使うライブシーンで活躍するのがフェイバリット機能です。

たとえば、Aメロではピアノ音色 サビではシンセリード Bメロではオルガン音色 といった構成の場合、

事前に登録をすることで、

ボタン1でピアノ音色 ボタン2でシンセリード ボタン3でオルガン音色 といった風に瞬時に音色を呼び出せます。

フェイバリット機能が無いと、音色の名前を選んで、選択する…と音色の切り替えがとっても大変。

音色切り替えの手間を解消するのがフェイバリット機能です。

フェイバリット機能の有無を調べてみました

こちらもライン出力同様に機種やグレードによって、フェイバリット機能が無かったり、
登録できる数が少なかったりしました。

調査結果

•Roland GO KEYS3/5は5つ×256シーン

•Roland FP-30Xには無し。FP-60Xには5つ

•CASIO CT-X3000は8×16バンク

用途によっては問題無し

ピアノ曲だけを弾かれる等、曲中に音色切り替えを必要としない方は、フェイバリット機能が無くても不自由ないかと思います。

ライブハウス向けキーボード 図で整理

機種機能鍵盤数タッチ
GO KEYS3フェイバリット61シンセタッチ
GO KEYS5フェイバリット・LINE出力61シンセタッチ
FP-60Xフェイバリット・LINE出力88ピアノタッチ・ハンマーアクション
FP-30XLINE出力88ピアノタッチ・ハンマーアクション

お勧め商品:

Roland 高音質 電子キーボード GO KEYS 5 GT グラファイト ライブ等にも

販売価格79,860円

CASE2:施設・ライブスペースで使うなら

CASE1では音響設備の整ったライブハウスでの演奏をテーマに、選ぶポイントをご紹介しました。

CASE2ではボランティアや余興等、場合によっては音響設備の無い場所での演奏活動に適した製品をご紹介いたします。

理想はスピーカーが大きいこと

CASIO CT-X3000等、キーボード本体のスピーカーが大きい製品もあります。

目安として、アコースティックギターの生音と一緒にアンサンブルにCASIO CT-X3000を使用されている方がいらっしゃいます。

生ドラム・アコースティックピアノが入る編成では、さすがにパワー不足なので、キーボードアンプやポータブルPAシステムがあった方が理想的

施設・ライブスペース 図で整理

施設・ライブスペースで使うなら、スピーカーが大きい製品は第一条件。

その上で、マイク入力に対応していたり、本体が軽いともっと良いでしょう。

機種重量マイク入力鍵盤数タッチ
GO PIANO 887.0kg無し88シンセタッチ
CT-S1-765.3kg無し76シンセタッチ
CT-X50007.0kg有り61シンセタッチ
FP-E5017.1kg有り88ピアノタッチ・ハンマーアクション

シンセサイザーが充実している点

シンセサイザーはステージでの使用を想定した製品が多い為、
ステージでの使い勝手は良い傾向にあります。

機種によりますが、シンセサイザーは

  • ボタンが光る
  • 液晶ディスプレイが大きい
  • 物理ツマミが多い

といった傾向があります。

見た目も結構違いますので、どちらが操作性が良いか直感的に選ぶのもアリです。

この記事を書いた人

猶崎 恵太
猶崎 恵太通販事業部 デジタル・PA営業担当
高校からバンドを初めてギターエフェクターを探すうちに機材沼にはまる。その後、作陽音楽短期大学で音楽制作・レコーディングを学び、福山楽器センターへ入社。
映像制作も好きで映像制作・ライブ配信代行も。経験を反映した商品提案、商品説明を心がけています。
WEB担当のため店舗には常駐しておりません。店舗での機材相談をご希望の際は来店予約をお願いいたします。

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