Allen & Heath CQ-12Tをレビュー

目次

CQシリーズは3ラインアップで発売

Allen & Heath(アレンアンドヒース)から登場したCQ12T/CQ18Tはタッチディスプレイを全面に配置したモダンなミキサーです。

本体に操作部があると安心感がありますね。

ちなみに、近日発売予定のモデルとして、「CQ-20B」というステージボックス型のミキサーもございます。

CQ-20BはAUX(ステレオ)入力が1系統多く、よりリーズナブルとなっております。

CQ-12TCQ-18TCQ-20B
タッチパネル
入力数10+1ST16+1ST16+2ST
出力数2+6AUX2+6AUX2+6AUX
WiFi別途必要内蔵内蔵
ソフトキー33
スマートロータリー24
FXエンジン244
寸法W290×H88×D242mmW346×H89×D242mmW372×H134×D154mm
質量約2.4kg約3kg約2.6kg
CQシリーズ比較表

最上級に簡単操作なミキサー

今回CQ-12Tをお借りしたのですが、とにかく分かりやすいミキサーだと感じました。

基本操作は「PROCESSING」「FADER」「FX」と3種類のタブを切り替えて行います。

「PROCESSING」では入出力のEQやダイナミクスを調整、「FADER」ではボリューム調整、「FX」ではエフェクトの設定ができます。

なかでも、「PROCESSING」は1つのツマミで音作りができるクイックチャンネルモードが特徴的で、

ミキサーを使ったことが無い人でもイメージに合わせた音作りが可能。

その他、気が利いてるな~と感じたのが、センド画面。

SENDS画面にFX1、FX2、FX3、FX4とありますが、その右隣に「easy VERB」等のアイコンが表示されています。

アイコンがあるお陰で、どのFXチャンネルにどのエフェクトが立ち上がっているのか一目瞭然です。

特にデジタルミキサーはエフェクト周りで理解に時間が掛かることがあるのですが、これなら迷うことは無いですね。

経験者も安心する

簡単操作が売りのミキサーですが、標準的なデジタルミキサーとしての機能も備えております。

簡単に使える”クイックチャンネルモード”では、1ノブスタイルの音作りのところ、

コンプリートモードにすることで、

標準的なパラメトリックイコライザー、コンプレッサー、ゲートの設定ができます。

簡単表示だけではありませんので、ミキサーを触ったことがある方もご安心。

PAエンジニアも時短になる

ライブシーンでのセットアップにおいて欠かせないのがハウリングチェック。

モニターやマイクの本数が多いと、調整にも労力を費やすのですが、

CQシリーズにはOUTPUT毎に設定可能なフィードバックサプレッサー機能が備わっています。

実際に使ってみると便利さはもとより、鋭いQでピンポイント的にハウリングポイントをカットしてくれるので、

サウンドへの影響も少なく、積極的に使いたい機能の1つと感じました。

出演者自身でモニターを調整できるアプリ

セルフPAでは特に重宝するのがパーソナルミキシングアプリ。

CQシリーズにも出演者自身でモニターバランスの調整ができるアプリがあります。

このアプリはモニターのみの調整ができる為、外音への影響を最小限に抑えることができます。

アプリの操作性・使用感については下記の動画をご覧頂けますと幸いです。

お勧め用途

CQシリーズは操作が簡単なので、PAエンジニア不在の場所でもお勧めのミキサーです。

PAを生業としている方だけでなく、

バンドやサークルの備品やライブバー等の飲食店など、幅広いシチュエーションにお勧めです。

もちろんPAを生業としている方にとっても、小規模な持ち出し用システムとして魅力的。

低価格・96kHz内部処理というだけで魅力的に感じて頂けるのではないでしょうか。

Allen & Heath デジタルミキサー CQ-12T

販売価格140,800円
Allen & Heath デジタルミキサー CQ-18T

販売価格173,800円

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